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初心者が綴る。 初心者ゆえの駄作。 そんな、なのフェイなの。

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行キ着ク果テノ世界63








真っ白な世界。
全てを消し去っていくような、そんな光の中。
私の身体が…どんどんと溶けていく。
ガラスいっぱいの光の中に吸い込まれていくみたいに。

目を開ければ、向こう側に機械のキーボードに何かを打ち込んでいるスカリエッティ博士。
それから、私を痛々しい目で見つめているノーヴェにウェンディ。

どうして二人がそんな目で見ているのかは判らない。
でも、何故かその視線が引っ掛かる。
私は正しいことをこれからするばすなのに、それを否定するような、そんな視線だから。
悲しそうな…そんな視線だから。

ふと、その眼差しをどこかで見たような気がした。
あれは…どこだったっけ…? いつ見た…?
そういえば…。


夢…、そう夢の中で一度見た。
あの夢の中では、私は今のように光に包まれていて…。
たくさんの人たちが私を見つめていた。
今の、ノーヴェ達みたいに。

その時…私は……泣いていた…?
そうだ…誰かを探して、泣いていた。
誰を探して…?


『―――…ふぇいとちゃん』


…っ! また…。
昨日聞いた声が…。



『あり…がとう』
『…私を信じてくれる?』
『私…フェイトちゃんが…好きなんだ』


誰…? キミは誰?
私を『ふぇいとちゃん』と呼ぶ、キミは…?

浮かんでは消える人影が、私の心を捕らえて離さない。

孤独に揺れる眼差し…、ふと見せる柔らかな笑み、
そして――…包み込むような風。

思い返すたびに、苦しくなって…泣きそうになる。



「…、脳波が乱れてきている? 何にも考えるな」
「……はい…」

ハっと、博士の声で我に帰る。
そうだ…、私はすべてをスカリエッティ博士に託すんだ。
迷うことはないんだ…。

でも、どうしてだろう…。
心のどこかで囁く声が聞こえるんだ。

――――…これで本当にいいの?

って。

同時に浮かび上がるのは、やっぱり私の心を乱す…名前もわからない人。


待って…。
私は、私は知ってる。

『315番! 何をしている!!』

あの人は番号で呼ばれてる過去があった。
でも違う…っ、あの人には名前があった。
そして私にも…っ。

あの人は…そう…―――。


「――――…なの、は…」





誰よりも愛しい名前。
それを思い出した瞬間…―――私の身体に変化が起こった。





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  1. 2017/05/20(土) 00:00:00|
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