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初心者が綴る。 初心者ゆえの駄作。 そんな、なのフェイなの。

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行キ着ク果テノ世界49








「あら。怒った顔、結構素敵ね…。そういうの嫌いじゃないわ…でも…!」
「っ!?」
「その怒りが命取り!!」

鋭いクアットロの声。
弾かれたように、後ろに控えていたウーノが背を向けて駆け出した。
その腕に、フェイトちゃんを抱いて。

瞬時に反応したのは、はやてちゃん。
羽織っていたマントの下から小型のナイフを数本取り出すと、
クアットロ達に向けて放った。

…けど。

「悪いけど、そうはいかないわよ…!」

立ちふさがったのは『クアットロ』。
背を向けて走っているウーノを庇うように前に立ち、その腕でナイフを受け止めたんだ。
当然、ナイフは深々とその腕に…。
なんて荒い方法…!
でも、苦痛に顔を歪ませたのは一瞬で、滴り落ちる赤い液体をもろともしない…!

「じゃあ…!次はこっちの番ね!」

クアットロが地を蹴った。

「!」

急接近。
硬く握られた拳が、私の顔面めがけて繰り出される。
とっさに半身を引いた瞬間、鋭い刃が投げつけられた。

「くっ!」

クアットロが、その腕を刺していたナイフを投げつけたんだ。
間に合わない…!

「任せて!」

くっと身構えた瞬間、私の盾になるように前に出たのはキリエ。
初めて会った時も思ったけど、本当に無駄のない動き。
柔らかな動きで、ナイフの動きを殺す。
でも、相手もそれが読めないほど単純じゃない。

キリエがナイフをたたき落とした瞬間を狙っていたかのようにクアットロはダッシュをかけて腹部に拳を叩き込んでいたんだ。

「ぐぅッ!!」

たまらずよろめいたキリエのわき腹に、追い打ちの膝蹴りがめり込む。

「かはっ!」
「キリエ!」

アミタさんの叫び声は虚しく、衝撃で見るからに軽い身体は弾き飛ばされ、背中から壁に叩きつけられ床に沈んだ。
身体を苦しそうに丸めて、激しく咳き込んでしまってる。

「人の心配してていいのかしら~?」
「っ!」

一瞬気を取られた私に、クアットロは容赦なく懐に踏み込んできた。
下段から拳を振り上げ、私がかわすと同時に回し蹴りを繰り出す。
避けきれず、ガードした腕に鈍く、骨がきしむような重い痛みが走った。


「調子に…乗るんやないで!」

蹴り上げられた足を肘で弾き返すと、私の背後からはやてちゃんが飛び出し腕を振り下ろす。
深い衝撃波となった風は、クアットロの身体を吹き飛ばした。

「うっ! …はっ、やっぱり強いわねぇ」

ダメージは少ない、か…。
ここらへんが、実践不足の相手と違うところ。
明らかに場馴れしている…。

こうしてる間にもフェイトちゃんは…!
ぐっと拳を強く握る。
自分の力の無さが腹立たしい…!

「この…!」

一刻も早く…、そう思って駆け出そうとしたその時。
一つの影が、私の脇をすり抜けていった。
視線を向けて驚く。

「!? アミタさん…!?」

そう、いつもの彼女からは考えられないぐらい、殺気を剥き出しにして
クアットロに飛びすさったんだ。
その瞳が、計り知れない怒りを現しているみたいにギラギラとしている。

「よくも…!」
「っ!」

気圧されたクアットロは牽制するように、腕に刺さっていた残りのナイフを
アミタさんに繰り出しつつ、信じられないほどの筋力で後方へ跳躍した。

「逃がしません…!」

けれど彼女は執拗だった。
投げつけられたナイフを、一瞬にして打ち落とすと、床に両手をかざし勢いを付け、半テンポ遅れて跳躍した。
そのまま滞空中のクアットロに追いすがる。
そして

ガッ!

鮮やかなぐらいの蹴りが、見事にクアットロの頭部にヒットした。

「ぐッ!」
「クアットロ…!」

たまらず、彼女はうめき声を漏らしながら、肩から床に叩きつけられ
そこに逃げたはずのウーノが駆け寄る。
その腕に、既にフェイトちゃんは居ない…。

「アミタさん…?」

まさにいきなりのコトに、呆気にとられる。
こんな感情的な姿を見るのは、初めてだから。

「【可愛い妹】に手を出すからです」
「えっ!?」
「あ……」

しまった、っていうみたいなアミタさんの表情。
振り返ると、お腹を押さえながらもヒラヒラと手を振って笑っているキリエ。

…………。
…深くは聞かないでおこう。好奇心は身を滅ぼす。
世話焼きで、キリエのこと大事にしているのは分かっていたけど、具体的にってのはなかったもんね。
本当、仲良いんだなぁ。








「クアットロ、交代よ。あなたは彼女を連れて行きなさい。」





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  1. 2017/02/11(土) 00:00:00|
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