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初心者が綴る。 初心者ゆえの駄作。 そんな、なのフェイなの。

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行キ着ク果テノ世界27








「ナノハ…っ! 駄目だよ、ナノハっ」
「あらあら、スイッチ入っちゃいましたねっっと、フェイトお嬢様危ないじゃないですか」
「そこをどけ!!」


私の前に立ちふさがるクアットロの向こう。
そこに、さっきまでの優しいナノハはどこにもいなかった。
後悔でいっぱいで、今でもアリシアの事を大切に想っている事を、私は知っている。

「邪魔しないで!!」

守りたくて、けれど守れなくて。
助けたくて、けれど助けられなくて。


「…くっ、フェイトお嬢様、中々お強いんですね、これはちょっと想定外かも…っきゃ」
「どけって言ってるんだ!!」

本に書かれた、アリシアとナノハのお話。
それは、人間の都合のいいように、まるでナノハがアリシアを殺したかのように描かれていて、けれどナノハは、それを否定するようなことは決してしなかった。

私のせいだって、ずっと思い続けてたんだ。
ナノハは何も悪くないのに。


「ナノハの所に行かなくちゃいけないんだ!!」

倒れたクアットロに、勢いそのまま蹴りを繰り出すも、確かな感触は得られず。
私の目の前に現れたのはウーノだった。

「…クアットロ、撤収よ。」
「はぁ、ウーノ姉様何言って…」
「余興が余興じゃなくなった。」


くいっと顎で示す。
つられて視線を移せば、そこには倒れた二人と、立ちつくすナノハの姿。


「…っナノハ!!」
「…二人、やられた。」
「んもぉ、ウーノ姉様、調子に乗り過ぎです。仕方ない、とにかくお嬢様を」

「またまた厄介な場面になっちゃってますねぇ」
「「「!?」」」

どこからともなくいきなり聞こえた声に、私は視線を辺りに向ける。
あの声…聞き覚えがある…っ。
たしか…っ。


それを確認して、―――見つけた。


生い茂った木々の枝。
不敵な笑みを浮かべながら、アミタが立っていた。

「なに…? どういうつもり…?」

クアットロが、睨んで問いかける。
けど、それに答えることもなくアミタが素早く私の前に降り立つ。
そして…2人と対峙した。

「…あくまで敵側につくのね?」

「敵…か。そう思ってるんだったら、そういうことになるのかも知れませんね」
「………」
「求めてるものは、一緒なのに。残念です」
「…だったら…っ!」

言いかける彼女だけど、アミタがゆっくり首を振って否定する。
そこに、何か強い意志があった。

「…今日は私に免じて、引いてくれませんか?」
「……わかったわ。」
「ウーノ姉様…!」


背を向けて歩いていくウーノ。
それを慌てて、クアットロが追いかけていく。
決定権を持っているのは、あの女らしい…。

けど、そんなことより今は…。

「…どういうつもり?」

私は、アミタに問いかける。

彼女は、グランツ・フローリアンの下についている。
ナノハの話しでは、敵ではない感じがしたとしても、本当にそうだとは思いがたい。
いや…そもそも、目的がわからない限り敵・味方の判断はできないんだ。
それなのに、結果的に私は『助けられた』んだ。


「まぁ、予定が狂ったってところですかね?」
「予定…?」
「そ。不確定要素が絡んだことによって、シナリオが大きく変わったんです」
「どういう意味…?」
「あなた達は、少なくとも私達にとって敵じゃなくなったって事ですね」
「…?」

全然意味が判らない。
予定だの…シナリオだの…。
ただ、グランツ研究所は、私達を敵ではないと認識した…ということらしい。
だから、こうやって手を貸したりもする…ということか…。


「さて、その話はひとまず置いておいてですね」

言って指さす先は、ナノハ達。

「…っ!!」
「倒れたあの二人、見た限りまだ生きています。けど、私にあの状態のあの人は止められません。あなたに出来ますか?」
「出来る」


迷わず言い放ったその答えに、驚いた。
だって、そんな自信なんてどこにもなかったんだから。
だけど―


「してみせるよ。ナノハに言ったんだ。ナノハの辛いの、私にも分けてって。」


ふわりと笑ったアミタに、どこか優しさを感じた。安心するような、そんな微笑み。
もし私にお姉ちゃんが居たら、こんな感じなのかな?
ナノハに歩み寄りつつ、ふと考える。
あぁ、居たじゃないか、私にもお姉ちゃんが。


ずるいよ、ナノハ。


辛いことは、私にも分けてくれないと。





大丈夫だよ、ナノハ。








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  1. 2016/09/03(土) 00:00:00|
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