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初心者が綴る。 初心者ゆえの駄作。 そんな、なのフェイなの。

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行キ着ク果テノ世界26








瞬間、4人が一斉に私に向かってくる。

1対4。
さっきの二人の力。どう考えても人間の力を逸脱している。
そんなのが4人もいるんじゃ、どう考えてても、私に不利なのは目に見えてる。

「考え事してると、すぐに殺すぞ?」

『セッテ』と呼ばれた女が、私の背後に回って耳打ちをする。
ハッとして振り返った次の瞬間、繰り出される回し蹴り。

「くっ!」

私は間一髪、それをしゃがんで回避する。

「それで終わり?」

続けて『トーレ』が、コートの中からサバイバルナイフを取り出して切りかかってくる。
私はその攻撃を、すんでのところでバク転をしてかわす。
けど、

「痛ッ」

よけきれずに、右足に鋭く刃がつき立てられた。
裂けた部分から、赤い液体が飛び散る。
クッ…少し深く入ったか…っ。

「ナノハっ!」
「来ちゃダメ!」
「っ!」
「大丈夫だから…!」

居てもたってもいられないって感じで、私の元へ来ようとしたフェイトちゃんを制す。
ここで、フェイトちゃんが来たらヤツらの思うツボ…。
今はまだ、私の後ろに居といてもらわないと。


「賢明ね。まぁ、それもいつまで持つかって感じですけど。」

メガネの女が面白そうに笑う。
気に食わない…っ。


「怒った顔も素敵ね」
「余計なお世話」
「どこまで、そんな強がりが通用するのかしら?」
「…試してみれば?」

言いながら私は軽くその場で弾んでみせた。ダメージは少ないってアピール。
ヒューと口笛を吹いて面白がる、メガネの女。
けど、その目は殺意で満ち溢れてる。

マズイ…かもしれない。
このままじゃ、フェイトちゃんを守ることなんて…。
考えろ。時間を稼ぐんだ。
もしかしたら、はやてちゃん達が気付いてくれるかもしれない。

他にも何かあるはずだ。
考えろ。時間を稼げ。

「ねぇ…あなた達の目的は、フェイトちゃんを連れ去ることなの?」

わざと状況説明するように、ヤツらに問いかける。
今は、このくらいの方法で時間を稼ぐんだ。


「ま、そーゆーことですね?」
「4人で来るって事は、相当力を入れてるみたいだけど?」
「別に。たまたま動けるのが私達だったってだけですし?」
「しかも、わざわざここまで来るなんて、焦っているのかな?」
「さぁ、私達はドクターの命令で動いてるだけですし」
「ねぇ、クアットロ。まだ私、遊べてないんだけど。」

そこまで話して、クアットロと呼ばれたメガネの女を制したのはウーノと呼ばれた女。
殺気や残りの3人の様子から見て、こいつがリーダ格で間違いない。

「あら、そうでしたわね。」
「ねぇ、そこのあなた、ヴァンパイアのヴァンパイアらしい姿って見たことある?」

ゆっくりと、ウーノが問いかけたのはフェイトちゃん。
困惑するフェイトちゃんを余所に、淡々と話し続けるウーノ。

「長い爪で肉を切り裂くのよ、その切り裂いた部分から血を啜り飲んでね。」
「…そんなの、見たことないよ。」

―やめて


「恐怖で逃げ惑う人間たちを、その翼を使って吹き飛ばしたり、空から奇襲をかけるの。」
「……それをどうして、私に話すの?」

―やめてってば


「どうしてって、すぐ目の前にそのヴァンパイアがいるのよ?」
「……ナノハは、そんなことしない。ナノハは人間と仲良くできる、優しいヴァンパイアだ。」

―これ以上は


ほんの少し、口角を上げて話すその姿は楽しげで、嫌味らしさをひしひしと感じる。
けれど、射抜くような視線に下手に動くことも出来ず、だから気付かなかったんだ。


「!? くっ!!」

トーレとセッテが、死角から私の身体を押さえ込んで捕えられてしまった。
たった二人なのに、異常なその力に手足の自由が奪われて…動けない…っ。
完全にしくじった…っ!

「ナノハっ!!」
「フェイトお嬢様~。困りますわ、もう少し余興を楽しんでいただかないと。」

駆け寄ろうとしたフェイトちゃんの前に立ちはだかるクアットロは、不敵な笑みを浮かべながら視線を飛ばす。
気付けば、私の目の前にはウーノがいたんだ。


「私達が何も知らないとでも?」
「何言って……っ」
「アリシア・テスタロッサ」
「…!?」

当然だ、フェイトちゃんを狙うなら、その素性だって把握しているに決まっている。
なら、当然、行きつく先はアリシアちゃんだ。

「その子がどうし…」
「あなた、見殺しにしたんでしょ?」

ドクン…。


鼓動が聞こえる。ハッキリと。


ドクン…。


神経が、これ以上にないくらい研ぎ澄まされてる。まただ。


「ちが…わた…し…」
「駆けつけられる翼も、助けられる力もあったのにね」


ドクン… ドクン… ドクン…。


身体が焼けるように熱い…。


「…わたし、違う…アリシアちゃ…」
「見す見す殺して、その後暴れまわれば、まぁ文献にもバカみたいに書かれちゃうわよね」



ドクンッ!


「違う、違う、、違う、、、違う、違う、、違う」





―――そこで『ワタシ』の意識は、また何かによって支配された。








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  1. 2016/08/27(土) 00:00:00|
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