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初心者が綴る。 初心者ゆえの駄作。 そんな、なのフェイなの。

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行キ着ク果テノ世界24








「よう…おはよー」
「あっ…おはよう、ヴィータ」
「おはよう、ヴィータちゃん」


寝ぼけ眼でこちらに挨拶するのは、ヴィータ。
寝ぼけているせいか、それとも昔からの付き合いで慣れているのか、なのはの格好に気にする様子もなく顔を洗い始めた。


「シグナムさん達は?」
「あぁ、ザフィーラと朝の鍛錬じゃないか?もうじき戻ってくるだろうよ」
「シャマルさんも?」
「いや、あいつはみんなに朝ごはん作るって…おいっ!はやて起こしに行くぞ!シャマルが作り始める前に!」

それまでのんびりなのはと話していたヴィータの顔つきが一瞬で変わった。
シャマルが料理しちゃいけないのかな?

「あっ、それなら私が作ろうか?」
「んっ?お前、料理に関心あったのか?植物から栄養吸収すれば十分だっていってたじゃねぇか?」

言って首を傾げるヴィータに私も首を傾げる。
ナノハと出会って、ナノハが食事する場面は何度か見たけど、特に変わった様子はなかった。寧ろ植物から栄養だなんてそっちの方が驚きだ。

「あぁ、うん。まぁ、色々あったと言いますか。食べ物について学んだと言いますか」
「ふーん、まぁいいや。シャマルのじゃなかったら何でもいいよ」
「もう、ヴィータちゃん、シャマルさんに怒られるよ。」

そう言ってナノハは笑いながら、ヴィータの頭をポンと軽く叩いた。

それを見て…なんか…、胸がモヤモヤした。
だって、なんていうか…ナノハの表情が凄く優しいように見えたし…。
それに…ヴィータだって怒っているけど、照れ隠しだなんて誰が見てもわかる。
…なんか…ちょっと…。

「? フェイトちゃん? どうしたの?」
「えっ!?」
「恐い顔してるよ」
「えっ!? そうかな?」

いやだな…なんか顔にでてたみたい。
ナノハは、ちょっと不安そうに私を見つめていた。

「なっ、なんでもないよ…、えっと、あの…私が朝ごはん作るよ…旅してたから料理は良くしていたんだ」

こんな変な自分を見られたくなくて、私はパっと背を向けるとキッチンに向かって
歩き出した。
だって…今気づいたけど、これって…嫉妬してるって事かもしれない。
ナノハにそんなの知られたくない…っ。
けど

「あっ、フェイトちゃん…っ」

突然、ナノハにぎゅっと腕を捕まれたんだ。
自然と私は振り返る形になって…目が合う。
その視線の先のナノハは…私の行動に戸惑ったような、困惑したみたいな表情をしていた。

けどそれはヴィータに向けていた表情とは、また違う…どこか真摯な表情。
ちょっと…どきっとした。

「ナノハ…?」
「あー…えっと…」

言葉に詰まるナノハは、なんだか私を咄嗟に引き止めてしまったみたい。
でも、そのことが嬉しかった。
私のことを、気にかけてくれたような気がして。

「その…じゃあお願いしようかな。朝食、楽しみにしてる」

出てきたのはそんな言葉。
きっと、他の人が聞いたら首を傾げてしまうような言葉かもしれないけど、私には
十分だったんだ。
だって私になにかを言おうとして、考えて考えて、やっと出た言葉だったから。

「うん…っ」

だから、私はにっこり笑って返事をしたんだ。
ナノハも、ホっとしたみたいに笑ってくれてる。

「…むふふ。何を朝からラブラブしとるんや~?」
「!? は、はやてっ!?」

振り返ると、扉を半分まで開いて顔だけだしているはやて。
ちょっとニヤニヤしていて…関わらない方が身のためだ…。

「ったく、見せ付けんといてや~? しかもなんか火花バチバチやないの?」
「? 何言ってんのはやてちゃん」
「はぁ…昨日も言うたけど、ナノハちゃんて…」
「?」
「ま、ええか。私も目が覚めてしもたし、フェイトちゃん朝食ヨロシクな~」
「あっ、うん」

色々突っこみたい所はあったけど、とりあえず私は返事をしてキッチンに向かう。
なんか、恥かしくてナノハの顔をまともに見れなかったから…っ。





**********









それからみんなで食事を取った。
なんだかんだで、ナノハと出会ってからテーブル囲んで食事だなんて初めてで、ナノハも同じこと思ったんだろうな、思わず顔を見合わせて笑ったっけ。
その最中、昨夜色んな事が起きたんだって知ったけど、詳しくは分からなかったって、悔しそうに言うナノハ。
食事が終わっても、あぁでもないこうでもないって話し合うみんなに、胸が暖かくなったし、けれど少し痛かった。

でも…はっきりしていることは一つ。
みんな、こんなに必死になってくれてるのは…全部私が絡んでいるからなんだって。

私を守ると言ってくれたナノハ。
それはきっと、昨夜のように私の知らないところでも何かしら助けてくれていて…。
胸が…痛かった。

一体私には、何があるんだろう?って。
こうやって…守られているだけで、いいはずがない。
私だってナノハを守りたい、自分の身だって自分で守らないと…。

「…ちゃん? フェイトちゃん?」
「え…っ? あっ、なに?」

考え込んでしまっていたみたい。
はやてが呼んでいることにも気づかなかった。

「ちょいと、薬草でも摘んできてくれん?」
「薬草?」
「そう、どっかの誰かさんが、うちの薬草みーんな使ってしもうたからなぁ。なぁナノハちゃん?」
「にゃはは…私も行くよ」
「当たり前や!使った本人が行かんでどないするんや。ちゃんとフェイトちゃんについたりや。」


そう言ってはやては私に向き直ると、こっそりこう言ったんだ

「フェイトちゃん、考え過ぎれば過ぎる程、口に出来にくくなるよ?」
「えっ?」
「気分転換もかねて行っておいで、それと、言いたいことがあるなら言うたり」

じゃないとあの鈍感には通じん!
ニヤリと笑って、はやては送り出してくれた。








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  1. 2016/08/13(土) 00:00:00|
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