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初心者が綴る。 初心者ゆえの駄作。 そんな、なのフェイなの。

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行キ着ク果テノ世界17








ゆっくりと、身体の傷だけでなく、心の傷を癒すかのように、フェイトちゃんと色んな話をした。
フェイトちゃんのお話もたくさん聞けた。


気付いたら、ハラオウンのお家に引き取られて居たこと。
そんな中で、自分がクローン人間だったということ。
真実を知るうちに辿り着いたのは、テスタロッサ家の悲劇と一匹のヴァンパイアの存在。


「でも、それってかなり昔の話しなんやろ?フェイトちゃんってそない長生きさんなんか?」
「普通の人間と、何も変わらないと思うよ。生まれてすぐの事は覚えてないから、何とも言えなんだけど。」


矛盾点としては、アリシアちゃんと私の話しは遥か昔の事。
ヴァンパイアの私達にしたら、なんてことない年月だけど、人間が生き長らえるなんてことはまず不可能な年月。
けれど、私は不思議と納得できた。だって…


「どこかで眠っていたんじゃないかな?フェイトちゃんがフェイトちゃんとして過ごせる時代まで。リニスさんが言ってたよ。「この子は、この時代に生きるべき子じゃない。」って。」
「リニス?」
「アリシアちゃんの家のお手伝いさん。最後に会ったときリニスさんがそう言ってたから。」


アリシアちゃんのお手伝いさんであるリニスさんと私が、最期に出会ったのは遠い昔。
アリシアちゃんを失った私の元へ、リニスさんはやってきた。
背中にはひとりの赤ん坊。
その時、リニスさんの背中に居た小さな命は、きっとフェイトちゃんだったんだね。
そう言うと、フェイトちゃんは嬉しそうに微笑んだ。


「そっか、じゃあリニスにはありがとうだね。」
「どうして?」


すっと伸ばされた手に頬を撫でられる。
暖かい瞳で私を見つめ、彼女はゆっくりと口を開く。


「だって、そのままその時代に生きていたら、きっとナノハの事をしらないまま、出会うこともなかったと思うんだ。だから、この時代を選んでくれたリニスにありがとうだよ。」
「そっか、うん。そうだね。」


ニコリと微笑むフェイトちゃんに、ポカポカと胸が熱くなる。
もし、アリシアちゃんが大人になっていたとして、外見はそっくりだったのかもしれない。
けれど、その口調や態度に、アリシアちゃんの面影はどこにもなくて。


フェイトちゃんは、他の誰でもない、フェイトちゃん。
リニスさんは別れ際に、私に背の赤ん坊を守ってほしいと話した。
当時の私は、アリシアちゃんを失った喪失感でいっぱいだったんだけど…。
きっと、リニスさんとの約束がなくても、守りたいなって今なら強く思う。


「…甘ったるい空間に、私を巻き込むのやめてもらえるか?」
「にゃはは、甘ったるいって…」


「それに…」


それまで一緒に話を聞いていたはやてちゃんが茶化しにかかる。
甘ったるい空間って…思わず笑っていたのもつかの間。


「お客さんが来たみたいやで」


ニヤリと笑うはやてちゃんの笑みは、いたずらっ子のような、けれどどこか真剣な空気を纏ったそれ。





それまでの空気を遮るように、厳しい表情で口元に人差し指を立てるはやてちゃん。
不思議に思って振り向くと、ゆっくりと足音を忍ばせて扉へと向かっていく。
そこで気づいた。
…扉の向こう…、誰かいる。


「…うちのみんなは今…出かけとるさかいなぁ」
「気配は…2つ」


それだけ言うと、はやてちゃんは扉の取っ手をゆっくり握って一呼吸おいて…勢い良く開いた。


「わっ…っ!」
「ひゃっ!」


そんな声を上げて、床になだれ込むみたいに倒れこんだのは二つの影。
情けなく折り重なるように倒れて、頭を押さえ込んでしまってる。
この二人は…?


「えっ、あっ、ごめんなさい…っ」
「えっ? えっ?」


上に重なるように倒れていた、赤色の髪の持ち主は、立ち上がって何度も頭を下げてきて、下にいた同じく赤髪の子はまだ状況をつかめてないのか、ポカンとした表情で
微動だにしない。






どう見ても…招かれざる客…だよね…。






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  1. 2016/06/25(土) 00:00:00|
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