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初心者が綴る。 初心者ゆえの駄作。 そんな、なのフェイなの。

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短編15






いつだって、どんな時だって私は味方だから。
辛い事があったら、無理せずに必ず呼んで欲しい。


『なのは…』


真夜中に鳴った携帯電話の向こうでは、今にも泣き出しそうなフェイトちゃんの声。
寝ぼけた頭も、一発で覚めてしまうような。


「フェイトちゃん…?どうしたの?」


ベッドからむくりと起き上がった私は、服を手に着替えながら、
優しく…可能な限り優しく問いかける。


『…………』
「フェイトちゃん?」


無理に話はうながさない。
言ってくれるのを待つだけ。
その間にも、私はいそいそと着替えて…。


『…ううん。なんでもないんだ。ちょっと声が聞きたくて…』


ウソ。
私達のお仕事には、生死が付きまとうことだってある。いつだって誰かを救うことに一生懸命で、けれど、救いたいと思った全ての人を必ず救えるのかと聞かれたら、答えはNOだ。
フェイトちゃんがこうやって、なり振り構わずに電話かけてくる時は、いつだってどうしようもなくなった時で。
私しか頼れないって、そんな時なんだ。


「フェイトちゃん、今どこにいるの?」
『え…? あ、家だけど…?』
「家の人は?」
『あ…今日は、みんな仕事で出払っちゃって、アルフもお手伝いで…』
「今、1人?」
『うん…』


だったら、もう私がする事はひとつ。


「フェイトちゃん、待ってて」
『え…?』
「今から、そっち行くから」
『えっ!? なのはっ!?』


戸惑うフェイトちゃんの声。
けど、私はもう準備万端で自分の部屋を出て行ってたんだ。


『い、いいよ…っ! ほんとに声が聞きたかっただけだから…っ!』
「私が」
『え…っ?』
「私が、フェイトちゃんに、逢いたいの。…ダメ?」


こんな言い方、ずるいって思う。
でも、こうでも言わないと、こんな時でも、フェイトちゃんは誰にでも気を遣うって知ってるから。
そんな鎖を外してしまいたかったんだ。


『…ダメじゃない…』


受話器の向こうで、笑ったのが判った。


「そこにいてね? すぐに行くから」
『…うん。あ、あの…っ』
「うん?」
『ありがとう……っ。私、待ってるから…』


ふふっ、きっとフェイトちゃんには全部お見通しなんだろうね。
けど、フェイトちゃんに逢いたいってのは、本当の事なんだよ?
こんな夜中でも、こうやって家を飛び出していくのがその証拠。

だから…。
泣きたい時、辛い時があったら、真っ先に私を呼んで。
どこにいても、どんな事があっても、すぐに駆けつけるから。





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  1. 2016/02/06(土) 00:00:00|
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