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初心者が綴る。 初心者ゆえの駄作。 そんな、なのフェイなの。

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リクエスト11

【通学電車】(R-18描写なし)




失敗した…。
そんな言葉が頭の中に浮かんでくるけど、もう後の祭り。

(…苦しいなぁ…っ、もうっ!)

ぎゅうぎゅうになっている電車の中、私は窓際付近で溜息をつく。

いつもはこのラッシュが嫌で、数本前の電車を使って学校に行くんだけど、今日に限って寝坊。
飛び乗った電車は、まさに朝のラッシュに引っかかっていて箱詰め状態。

(もう絶対にこの電車には乗らない…)

そんな決意をしながら、あと3つ向こうの駅までの距離を恨めしく思う。

そんな時、ガタンと大きく電車が揺れて。

「あ…っ、スイマセン…っ」

か細くて小さな声が、すぐ近くで聞こえた。
聞き覚えのあるその声に、視線を向けると…

(なのは…だ)

さすがに、たくさんの人の中で名前は呼べない。
けど、確かになのはだ、カバンを抱きしめるように抱えて、人の波にもまれてしまっている。

んー…これは助けた方がいいよね?

意を決して、私は場所を確保しながら紺野の腕を掴んで引き寄せた。

「え…っ!?」

いきなりの事でビックリしたなのはだけど、私の姿を確認して安心したのか
そのまま引っ張られるままに、こっちに向かってくる。

「びっくりした、おはようフェイトちゃん…」
「うん、おはよう」

小声で挨拶をかわして笑顔。
あー…なんだか、こうやってなのはに偶然逢えただけでも収穫あったかな?なんて
現金な事を考えてしまう。

「あれ…フェイトちゃんっていつもこの時間だったっけ?」
「あー…ちょっと寝坊しちゃって・・・なのはは?」
「私は家の手伝いしてたら、出るの遅くなっちゃって」

くすくすと笑うなのはだけど、やっぱり人ごみに押されて辛そう。
あ、そうだ。

「なのは、こっちおいで」
「え? あ…」

少し身体をずらして、なのはを窓際に立たせてやる。
それから、なるべく人が当たらないように腕でガード。
体格とか、やっぱり私の方が少しだけど大きいし、こうした方がいいでしょ?

「ありがとう…。でも、フェイトちゃんは大丈夫…?」
「大丈夫。っというか、なのはフラフラしてたしさ」
「み、見てたの?」
「たまたまね」
「うぅ…恥かしい」
こんなときでもなのははやっぱりなのはで、顔を真っ赤にして俯いてしまった。

っと、また大きく電車が揺れる。

「あっ」

なのはが声を上げたのと同時だった。
人ごみが私達の方になだれ込んできたんだ。

「だ、大丈夫?」
「あ、うん…」
なんとかなのはを潰さずには済んだけど、自然となのはと身体が密着してしまう。

困ったな…、着くまで、もしかしてこんな状態?
はぁ…まだこれから学校だっていうのに…。

そんな事を考えていると…きゅっとなのはに服を掴まれて。
ん?と視線を向けると、ちょっとはにかんでるなのは。

「…どうしたの?」
「あ…その、フェイトちゃんの匂いって安心するなぁって思って…」

…ごめん。
なんていうか…朝から、かなり心拍数が上がってるんだけど?
っていうか、なのは…こんな時にそんな事言わないでよ。

…止まんなくなっちゃうんだって。

もう一度大きく揺れる電車。今度は反対側に。
自然となのはと身体が少し離れる形になる瞬間…

「…っ」

私はなのはの唇に軽く触れるキスをした。

「ふぇ、フェイトちゃん…っ」
「誰も見てないし」
「…絶対、誰かに見られたよ…」

困ったみたいになのはは俯くけど、その表情からイヤがってるんじゃないってのは明らかで。

「大丈夫だって。これだけ人がいるんだし、事故だよ」
「うぅ…」

やっぱり顔を真っ赤にしているなのはに、私は今日はこの電車でよかったかも、なんてまたぼんやりと考えていた。

「また電車、揺れないかなぁ?」
「フェイトちゃん…っ」
「ふふっ、冗談だよ」

目的地に着くまで、あと2つ。
きっと、事故はまだまだ続くと思うから、覚悟しといた方がいいかもよ、なのは?






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  1. 2016/01/23(土) 00:00:00|
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