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初心者が綴る。 初心者ゆえの駄作。 そんな、なのフェイなの。

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私達は愛を知らない32(End)











私、弱いんだ。

周りばっかり気にして
いつも君を怒らせるし。

冴えなくて
大して華もないけどさ。

心臓だって多分、絶対
アリみたいに小さいし。


私なんて
世界にありふれまくった人間で、


「君だけを守る」


なんて、


立派な雄ライオンみたいに
強いことも言えないけど。

でも、


小心者の私が


多分、今、この人生最大にして最後の、
強烈に大きな恋してる。

だから

全然頼りないけど。
小さい小さい私だけど。



君だけは



大切に大切に


愛していきたい。





*********







私の横に座るなのはが、長い睫毛を伏せながら幸せそうに指を動かす。


…愛しいなぁ。


無意識に私のシャツを掴みながら
そんな幸せそうに微笑んで。


『ね、なのは…』


さらりとした亜麻色にそっと触れると、
私を見る。



【なぁに?】


『すっごい顔、緩んでる』



前髪に触れると、
また目を閉じて微笑んで。



【幸せだからね】



そう指を紡いで、また静かに庭先を見る。

なのはの大好きな縁側。


【はやてちゃんの家で読んでた本にあったんだけど、ライオンってね、子育ても、餌取りに行くのも雌がするんだって。】

へぇ。

あんな立派に見えて結構ぐうたらなんだ。
と言うか、話に脈絡なさすぎだよ。
でも、なのはのこういう所も、可愛い。


【でもね、雌が危なくなった時、雄は命を掛けて雌を守るんだって。】

へー。なんかカッコいいな。


私の手で遊ぶなのはを、腕の中に捕まえる。


【愛する人を守る為だけに生まれてきた。って…なんかいいよね。】
私の腕の中で、
また幸せそうに笑う君。

『立派だね…雄ライオンさんは。』

なのはの髪を指で梳かしながら、自分自身に問い掛けてみる。
私はそんな風に、なのはを守れるんだろうか。


『どうだろ、私はそんな愛し方、できるかわからないかも。』

無意識に零してしまった、
なんとも情けない答え。

折角の笑顔を
曇らせてしまいました。



全く、私は何やってるんだろう。


『ごめん。』


いちいち情けない。
そしたらなのはは私の髪を撫でて、

【いいよ、私がそうするから。】

そう笑った。

『それじゃ私、情けなくない?』

【そんなことないよ。私が幸せなんだから。】

何か、電波みたいなもの、
私達には有るのかもしれない。

私の欲しい言葉を簡単にくれちゃって。
愛しいんだから君は。

きっと神様が、聞こえなくなった代わりにくれたんだ。
二人にしか届かない電波を。



「愛してる」

って言うのは
こんな近くにいるとやっぱりまだ恥ずかしくて。

でも、その代わり
力いっぱい抱きしめた。


【苦しい……でも嬉しい。】


あー、なんていうか。
やっぱりなのはは私を幸せにする天才です。



【フェイトちゃん】


『んー?』


【フェイトちゃんはね、…弱虫なんかじゃないよ】

腕の中から私を見上げる。


『弱虫だよ?私なんて』
照れてふざける私に、クスクス笑いながら。


【でも、ずっと、守ってくれてたでしょ?】

首に腕を回して、キスをくれた。


…実はこれが、三回目のキスだったりする。
しかも初めてが一昨日の寒空の下だったりして。

こんなに愛しい存在が近くにありながら、
愛情を伝える手段が人よりもずっと少ないながら。

キスってこんな神聖なものだったんだ。とか、思ってしまう。

『ま、ライオンにはなれないけどね…でも…』

優しいキスだ。

【でも?】


『守るから。私は私の方法で、なのはを愛するから』

期待しててねって、
今度は私からキスのお返し。
こんなことしてたら、これから毎日二桁並みにキスしそうだ。
私のことだし。

あの二人が聞いたらなんて言うだろ。



【ねぇ】

『ん?』


【フェイトちゃんはきっと、私を幸せにする為に生まれてきたんだね。】


私がちょっと他のことなんて考えてると、
悪戯っぽく笑ってそんな宇宙一の言葉をくれる。
なのはの指の動きの一つ一つが、愛しくてたまらない。
視線が交ざるくらいで心臓の音がうるさい。


ずっと、気付かない振りをしていた。


あの時の自分に教えたかった。この温もりを。
二人で分け合う温かさを。









『【愛してるよ】』






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  1. 2015/12/05(土) 00:00:00|
  2. 私達は愛を知らない
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