Posing

初心者が綴る。 初心者ゆえの駄作。 そんな、なのフェイなの。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

私達は愛を知らない31(Extra edition02)









ガラス越しでも、手話だったら伝わるわよね。
あたしの気持ち、伝わるよね。


こんな告白の仕方もいっかな、って。
そう思ったの。

なんだか嬉しくて、微笑みながら一歩を踏み出した時。



携帯が鳴った。




「もしもーし。」

誰かなんて確認しなくても、すぐわかる。

『ティ、ティティアっ!?い、今のななななにっ!?』
「スバルどもりすぎ。」
『だだだだって、え、えぇ?ティア、あの手話の意味わかってる!?』
「わかってるわよ?」

『じゃ、じゃあなんであたしに!?』
「そんなの決まってるじゃない。」


切符を改札に入れて、外に出ると月が綺麗に輝いていた。


「スバルを愛してるからよ。」
あたしたちの道も、照らされるかな。
「あたしが、スバルを愛してるからよ。」
照らしてくれるかしら。



『本気で…?』
「嘘つかないわよ。」
『い、いつからっ!?だ、だってティア、フェイトさんのことっ』
「うん。好きだった。でも、スバルのことも好きだったのよ?」
『え・・・』
「あ、別にフェイトさんがダメになったからスバル、ってことじゃないからね。スバルだから、よ。」


いつも、あたしを助けてくれた。
あたしのそばにいてくれたスバル。


「ツライ時。スバルの顔しか出てこなかった。フェイトさんに失恋しちゃった時もね、スバルを想ったら楽になった。フェイトさんは…憧れみたいな存在で。あたしが持ってないものいっぱい持ってて、いっぱい与えてくれて… 。フェイトさんといたら新しい自分の発見の連続で。それがすごく楽しかった。だけど、スバルといたら泣きたくなるくらい暖かい気持ちになって、幸せだぁって思って。自分を、愛してあげたくなる。スバルといたら、世界中の人に優しくできそうな気がするの。スバルといたら…世界中の人を救えそうな気がする。」


こんな言い方、少し大袈裟かもしれない。
でも、ほんとに。スバルといたらなんでもできそうな。
二人でいたら、なんでもできちゃいそうな。
そんな、気がするの。



「振られても平気。もし、スバルに振られても絶対にあきらめない。…なんか、こっちは簡単に消せそうにないから。スバルのこと、大好きだから。」


スバルになら、片思いでもいい。
片思いでも、そばにいれたらいい。
それがスバル、なら。



『それって、あたしは自惚れていいの?』
「そうね。自惚れて。」

『ティアはあたしに惚れてるって?』
「本気で惚れてる。」

『ティアはあたしのものだって?』
「スバルだけのね。」

『あたしのこと、愛してる?』
「うん。愛してる。」


『・・・・。』


「スバル…?」

突然、聞こえなくなった声。



「スバル?どうし…」






「あたしも。愛してる。」



ふいに、肩口が竦んで。
背中が温かくなる。

「スバ、ル…?」

突然、後ろから。抱きしめられて。
聞こえてきた、愛しい声。

「あたしもティアのこと、すっごい愛してる。」
「なん、でっ…」

何でいるの?

「あんなことやられてあたしがおとなしく家に帰ると思う?次の駅でまた降りて急いで引き返してきたんだよ。全力全開で!!」


そう言うスバルの声は、少し乱れてて。
走って、おいかけてきてくれた?
あたしの後を。


「スバル…」
「ね、さっきの言葉、信じていいんだよね?あたしのこと愛してるって、信じても」
「うっさい!勝手にそう思ってなさいよ!」


体の向きを変えて、スバルの顔を見る。
予想よりも遥かに近いその距離に、少し戸惑う。

だけど、
今までで一番近くに見たその顔は、馬鹿な話かもしれないけど最高に綺麗だ。


「あー!ティーアー、あたし幸せすぎて死んじゃいそう…」
「バカっ!あたし置いて死ぬなっつの」
「今の発言鼻血出そう!」


そんなこと言うスバルはやっぱりスバルで。
愛しいと思った。



「ね、スバル。」

「ん…?なに?」
「ずっと前にね、聞いたでしょ?もしスバルが殺されたら…って話。」
「あ、あぁ…」


あの時は、答えなかったけど。今はもう、秘密になんてしない。
確かな答えだから。

「スバルが殺されたら。」
少し近づいて。スバルの耳元で。



「あたしも一緒に死んでやるわよ。」


コレ、絶対。


「―っ!?」
「よしっ、じゃあ帰ろっか!」


月に照らされて歩き出す。



「え、ちょっ、ティア!待って!!てか、え・・・?今、え、今…くち、唇…ふ、触れた?え、キス、した…?」


「さー?したかもしれないわねー」
「え、したよね?今あたしの唇奪ったよね?え、えぇっ?ティ、ティア!?」
「もういいじゃない、どっちでも。」

「よくないって!ちょ、よくないって!」
「うっさいわねー。」



月に照らされて、二人で歩く道は
柄にもなく、きらきらしてるように見える。


未来に迷うことなんてないように思えた。
スバルと歩く道は、やたらと楽しくて。
これからの幸せが保証されてる気がして。
ワクワクした。

顔がにやける。

「ぐわー!初めてのキスはあたしからしたかったのにー!!」
「残念でしたー!」


たぶん、この道は真っ直ぐに、時々折れ曲がったりしても、真っ直ぐに。
続いている。






【Side:S&T End】





スポンサーサイト
  1. 2015/11/28(土) 00:00:00|
  2. 私達は愛を知らない
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<私達は愛を知らない32(End) | ホーム | 私達は愛を知らない30(Extra edition01)>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://g1n2m3.blog.fc2.com/tb.php/247-5cc9357c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

M2(エムツー)

Author:M2(エムツー)
色んな方にアドバイス頂き、書かせていただいています。
亀更新の割に中身が薄かったり、短かったりしますがご了承ください。

当サイトはリンクフリーですが、一言リンクしたことをお知らせいただけたら嬉しく思います。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

Night of a new crescent (53)
私達は愛を知らない (32)
行キ着ク果テノ世界 (66)
アレルヤ (37)
中編(アリシア&なのは) (13)
短編 (16)
リクエスト (11)
お返事 (39)
雑記 (70)
未分類 (1)

アクセスカウンター

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。